Dear.
ドクン..、と心の臓が跳ねた
まさかバレるなんて思っていなかったから余計、大きく脈をうった
こんな早く嘘がばれてしまうなんて
それもあの気に食わない蛇によって...
そう思うとなんでか、悲しいはずなのに笑がこみ上げる
「クッ、ハハッ..」
劣勢にたてば立つほど人間は弱気になってしまうのに僕は違う、それは狂っているからかはよく分からないが...
そんな僕を見てホッ、とした表情を浮かべる慶
違うよ、慶、きっと君の思ってる事は違うんだ
「ごめんなさい、変な事聞いて..」
「そうだよ。」
「.....え?」
ほら、その安心した表情を崩して、涙で歪めて、悲しく..僕を憎んで
「僕が..清史郎を、君の兄さんを
殺したんだよ━━━━━━━━。」
僕を君の心の奥でずっと憎んで━━━━。