Dear.
「辛い思いさせてごめんな...


迎えに行くって言ったのに...ごめんな。」


謝る兄さんにふるふると首を横に振ってギュッ、と昔のように抱きつくと安心してまた涙が出る



「私は、大丈夫よ

昔も今も強いから...ね?」


「ああ、お前は強いよ、凛々しいよ

自慢の妹だよ..。


だから、これ以上俺のせいで自分に嘘を付かないでくれよ。」



「...!!」


夢なのに、そうじゃないといけないのに


兄さんにはいつもお見通しで兄さんの言葉は私をいつも動かす

前へ前へとおしてくれる



「でも..、」


「総司はいい奴だ。

俺の我儘だって最期に聞いてくれたし
あれは、俺と総司の問題だったんだ

だから、お前が悩む必要なんて、憎む必要だってない。


こんなこと言っても、もしあいつが憎いんだったらそれでも、それ以上にあいつを愛していいんだぞ。」



ポンっ、と頭の上に置かれた大きな手



大好きな兄さんの手



「本当に..いいのかな

総司を好きで」


ためらいながら涙ぐみながらそう聞くと兄さんはニカッ、と笑い

「ああ!」


そういったんだ




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