Dear.


つらつらと述べる山崎様だけど、かなり凄いことを言っている気がする



そうか...伊東様を。



手当をされたものの、斬られた傷がズキンズキンと痛む



伊東様はきっと何かを成したかったはずだ。

ただ、やり方が間違っていたのかもしれない



「慶ちゃん...、もうすぐ着くけど大丈夫か?」



考え込む私にそう聞く山崎様は、きっと総司と会うことが大丈夫かって聞いているのかもしれない



だけど、その答えは決まってる



「はい━━━━。」


私も彼に会いたい


会って正直な気持ちを伝えたい



徐々に高まる鼓動、その音は山崎様にまで伝わってしまっているみたいで、クスッと笑われてしまう



「あ...、その..、すいません。」



「ええよ、ええよ。
からかいがいがあるさかい!!!」



「から...、はい。」



彼の腕の中にいる以上、もう認める他なくて、照れる顔を隠して総司を思い出す



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