Dear.



そして、早くもその日がきた



君を攫う日、だけど僕は熱が下がらないため屯所で待機



慶を迎えに行くのはまさかの山崎君。

どう考えても納得がいかないが、近藤さんの決めた事だ仕方が無い



だんだん外が暗くなるにつれて不安も高まる



もし、慶に何かあると思うと気が気でない



片手にはいつでも出ることのできるよう愛刀加州清光が握られている



もうすぐ、君に..



時が経つに連れ、想いも一層強くなる



なんて、君に声をかけようか、そう思ったけれど、まずは慶を抱きしめたい



ちゃんとこの腕の中に閉じ込めて僕のものだって、実感が欲しかった



「た、武久さんっ?!」


外で隊士のそんな声が聞こえる



「慶...??

慶っ!!!!」



武久なんて、君しかいない。


君以外に誰もいないじゃないか....


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