Dear.
「武久さん、総司の所に行って怪我があったら手当をしてくれますか?」
某然とする私に優しく声をかけてくれた山南様
「..は、い。」
頼りない返事をすると総司の部屋へと急ぐ
今から、何が起こるの?
ドクン..ドクン、と自分の心臓の音がやけに煩い
「あの、総司...、怪我は?」
恐る恐る障子を開けば...
「....きゃぁっ!
ごごご、ごめんなさい!」
上半身、何も纏わず、着替えをしていた総司がいた。
「ごめんなさい、ごめんなさい!
そんなつもりではないんですっ!!!」
慌てて障子をしめ後ろを向くけど、頭に浮かぶのは総司の四肢。
意外とついていた筋肉、細身ながらも鍛え上げられた身体だった。
ボボボ、と真っ赤になる顔。
頭を横に振るが記憶されたものはなかなか脳から離れてくれない
「慶、どうしたの?」
ああ、ほら幻聴まで。
ん?
幻聴ではない。