Dear.

「武久さん、総司の所に行って怪我があったら手当をしてくれますか?」



某然とする私に優しく声をかけてくれた山南様



「..は、い。」



頼りない返事をすると総司の部屋へと急ぐ



今から、何が起こるの?



ドクン..ドクン、と自分の心臓の音がやけに煩い



「あの、総司...、怪我は?」



恐る恐る障子を開けば...











「....きゃぁっ!
ごごご、ごめんなさい!」




上半身、何も纏わず、着替えをしていた総司がいた。




「ごめんなさい、ごめんなさい!
そんなつもりではないんですっ!!!」



慌てて障子をしめ後ろを向くけど、頭に浮かぶのは総司の四肢。
意外とついていた筋肉、細身ながらも鍛え上げられた身体だった。




ボボボ、と真っ赤になる顔。



頭を横に振るが記憶されたものはなかなか脳から離れてくれない




「慶、どうしたの?」




ああ、ほら幻聴まで。





ん?
幻聴ではない。


< 47 / 195 >

この作品をシェア

pagetop