Dear.
「「「「「ブフォッ!!!」」」」」
慶のその言葉で数名の酔ってない隊士と幹部数名がお酒を吹き出したのは言うまでもないだろうが、言われた総司自身も顔を最高潮まで紅くしてパクパクと口を動かして慶を見る
「何、言っ、て..」
「ふふっ!
総司も顔まぁっか!」
「け、慶っ!」
こうなっては埒が明かない。
それか最悪、こちらが飲まれてしまう
「慶、ごめんよ。」
「ん?」
慶の後頭部に鈍い感覚が走る
総司は軽く叩いただけだが、それに酔っていれば、てきめんな効果を産む
ぽすっ、と総司の腕の中に収まる慶は意識を飛ばし、それでも暑さに耐えている
「殴る事はなかったんじゃねぇか?」
頬杖をついて酔っていない、いや飲んでいない土方さんは僕にそう呆れたようにいう
「あのままだったらやばかったんで。
これでも最善の策をとったつもりですけど?」
「ふぅん。」
ニヤニヤしながら僕を眺める土方さん
これからの展開が楽しみだ、的な顔をしていてウザい。
「行っときますけど、このまま僕も寝ますんで。」
「ああ、寝ろ寝ろ。
こっちはこっちで楽しむからよ。」
その言葉を聞くと部屋を後にした僕と、僕に抱えられている慶