Dear.
だが、確かに総司の言う通りだ

この頭痛ではろくに仕事もできない


だからここはお言葉に甘えて、白湯を置いて出て行こうとした総司に礼を言ったのだが、それと同時に渡して貰いたい物があったことに気づき慌ててそれを文机の上から取り、総司に渡す



「これは?」


「清光様への文です!」


私がそう言うと「ああ、」と曖昧な返事を返す


「渡してもらえますか?」


「そういう約束だったからね。
ちゃんと彼に届けておくよ」


「ありがとうございます!」


あまりの嬉しさに大声で叫んでしまって頭がズキンッ、と大きく痛む


「ぷっ、ほらもう寝な、頭痛いんでしょ?」


頭の痛むのを堪える私を見て笑った総司は”あっ、”と何かを思い出したように部屋を出て行くのをやめる



「今日から何人かの隊士と平助が江戸にいったからその分の食事はいいよ。」


「江戸に?」


「うん、なんだか新しく入る隊士を集めるんだと、」


「へぇ..」


曖昧な返事をしてみせるとニヤリと彼の口はしが上がる


「もしかしたら何かあるかもね

たけき者もつひには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ....ってね。」


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