Dear.
すっかり、夕方になって帰り着いた私と山崎様。



「ひっさしっぶりーーーっ!!!」



「きゃあっ!!!」



いきなり聞き覚えのある声の持ち主に飛びつかれそのまま倒れそうになってしまう



「けぇ〜い!
会いたかったぜー!!!」



この明るい声、人懐こい仕草。



「平助っ!!!」


その名を口にすればギューと強いくらいに抱きしめられる


「ちょ、苦しいよ平助!」


「だって、久し振りの慶だぞー!」


確かに久し振りだ

一ヶ月、それ以上かもしれない

まあ、これくらないなら構わないか、そんな考えが頭によぎった時だ、


スパーンっ!!!

と凄いいい音がする



「何が、ギューか阿呆っ!

慶ちゃんの困ってるやないか!」



叩いたのは勿論、山崎様

かなりの形相で平助を睨んでいる



「私なら大丈夫です「なわけないやろ?」」


山崎様に言葉を遮られ、怖い笑顔を向けられる



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