Dear.
だけど、一応礼儀というものがある


会釈をし、「よろしくお願い申し上げます。」と口にする



「ええ。

仲良くしましょうね?


貴女とは色々話がしたいし。」



伊東様はそう言うと屯所の部屋の中へと足を向かわせた



「.......なんや、凄い個性の強い奴やったなぁ。」


はぁー、と感心が混じった溜息をつく山崎様


今回は私も彼と同意見で


「ええ...本当に」


と賛同をする。



「あんな感じだけど凄く強い方だよ。
それに文学にも長けてるしね。」



”慶と気が合うんじゃない?”



そう言って、私に視線を向ける平助だが、本当に..本当にそういう意味だった?



平助の伊東さんから感じた事と私が感じた事は少し違うのでは?




『いじめがいがありそうだわ。』



それはどういう事?



ざわざわと騒ぐ木の葉。


それと同時に私の胸も騒ぎ出した



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