白姫*
隼「な、なんですか叶恵さん…
また、前…みたいな冗談
っすよね…………?」
叶恵は隼人をまっすぐと見た
叶「そんな思ってもないこと
ペラペラ言わないでくれない?
吐き気がする
本当に…
あなた達を騙すのは胸が苦しかった…
本当に、本当に辛くて
何度もやめようと思ったわ………」
掠れそうな声で辛い顔を見せる叶恵
でも、それと一変
叶「それでも、やっぱり
私はあんたらみたいな弱い奴等より
強いアイツラといるほうが楽だし
幸せだし
アイツラは私を信頼来てくれるの
これ以上の幸せがあるっ?」
とても楽しそうに話す叶恵…
叶「でも…
せっかく手に入れた自由
私馬鹿だったのよね
あんたらみたいなヤツらに尽くしてさ
私、なにも楽しくなかった
ただ裏切られて、
お財布扱いされて
今だって信じてる信じてる
信じることができることだ………
なーんて言ってるくせに
あんたらが私を見てるその目は
何を訴えてる?」