白姫*
叶「沙之(さゆき)……………」
・・・・・
私が殺したはずのお兄ちゃんだった
そして、そばに居るのは陸…
叶「陸
コイツは処分したはずじゃ…」
沙「お兄ちゃんに何?コイツって」
昔とは比べ物にならないくらい
強い力で私は手首を掴まれた
陸「沙之さんっ」
沙「陸は黙ってろ
・・
コイツは俺のモノなんだからよ」
は?
叶「なによそれ?!私があんたなんかっ………
苦しいほど口の中を荒らしてくる沙之
・・
喋っているとキスされた
叶「んっ!!」
殺したはずのお兄ちゃんが
ここで私をまた犯そうとしてくる
その恐怖に動けなくなっていた
とうとう力が抜けて
沙之にもたれかかる体制になった
沙「なぁ、叶恵…
まさか、まだ自分が1番だと
過信してんのか………?」
この言葉を聞いて、心臓が跳ね上がった
陸「沙之さん…」
沙「俺はお前を超越したんだ」
叶「な…………」
でも、確かにそうだ
あそこまで刺されて
普通なら車椅子でもおかしくないし
だいたい頸動脈は切った
なのに………