∞妄想世界∞
やっ。別に私がつらいんじゃなくて。
大樹くんに風邪移ったら大変だって言ってるだけでっ……。

それを告げれば、大樹くんはにっこりと微笑んで、

「じゃ問題ないっす。
 そんな風邪、俺は負けませんから。

 もっと俺に移して……」

て。

言いながら、また唇が重なる。

「やっ。でもっ……んん……」

ああ。もう反論する隙がないまま、流されていきそう。
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