∞妄想世界∞
あ……。もぉダメだ。
もぉ完全に勝てない気がする。

「私も」

こうなったら、降参しちゃうしかないじゃん。

「私も、大好きだよ」

言ってしまえば、全身の力が抜けて。

その瞬間に、繋がれた右手が、ぐいっと引っ張られ。


次の瞬間には

大樹くんの胸の中にいた。
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