∞妄想世界∞
リアルに感じる温もりは、ぎゅっと抱きしめられる感覚は、妄想よりもずっと熱くて心地好くて。

「じゃ、大好きなトーコ先輩に、お約束の焼き芋でもご馳走しましょーか?」

耳元で囁かれるそんな大樹くんの言葉に、夢心地のまま頷けば、
甘い甘い温もりが再び右手を包んで。

二人並んで歩き出す。


紅い紅い海の中、妄想より甘い柔らかな空気に
息が出来なくなりそうなくらい溺れちゃいそうな

そんな秋の一日でした。
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