∞妄想世界∞
「おはよっ。今日も一日頑張りますかぁ!」
いつも通り元気っぽく挨拶を返して、パソコンの電源を入れる。
こんなドロドロ悩んでる自分なんて、大樹くんには見せたくなくて。
つい平気な顔しちゃう。
頭ん中は、苦しいくらい大樹くんでいっぱいなのに。
気付かれないように
まるで何もなかったかのように
今まで通りの私を演じることしか出来なくて。
ねえ。大樹くん。
あの時の言葉は、あの時の温もりは、
私の妄想だったのかな……。