∞妄想世界∞
「でも全体的には上手くまとまってたと思うよ。
 最後のシメとか、わかりやすかった」

落ち込んだ背中に、そう声をかければ、パッと笑顔を浮かべて振り返った大樹くんは、再び「ありがとうございましたっ」と今度は元気な声を上げて自分のデスクへと戻っていった。

さてと。
大樹くん一人残して帰るのも気が引けるし、私もも少し頑張りますかぁ!



結局大樹くんがすべての直しを終えて、私たちが会社を後にしたのは、すっかり暗くなってから。
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