『±V√W=卑屈の恋愛法則 ~ちょこっとキャンディなツンデレ事情』


意識を失う前に聞いたボールの音と声…。
たくまし腕の感触の感覚とぼやっとした人型だけの残像を覚えたまま夢と現実におられたものの何か冷たい物がヒヤッとあたる感触にお目覚めになられた視線の先にはお嬢様を覗き込む弟…丁様の姿が‥‥。

戸惑い気味で最初は対応されていたものの丁様はお嬢様を気遣い両手を添え休むように肩を掴んだつもりでしたが…ふいに伸ばした片腕がお嬢様の胸元近くを遮っていたらしくすぐさま慌てたお嬢様は丁様に『ケダモノ!!』と言い放ち肘で彼を付きとばしたのでございます。


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