約束は森の中~導かれて~
「やっぱり、そうだ。よかった。見つけた」

 声の主を見つけて
 イブも安堵の息を漏らします。

 そばまで来ると、
 剣の様子をじっと見つめます。

 本来なら、
 鞘におさまっているはずの剣は
 むき出しのまま、
 雪の上へと転がされている状態です。

 そのうえ、
 剣にはべったりと
 血の跡がついているのです。


『・・・・・・』



「これが気持ち悪かったんだね?」


 イブが問いかけると、
 きらりんと
 もう一度剣が光ります。


 まるで意思表示をするかのように。



 気持ち悪さを我慢して
 剣を観察します。

 
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