不完全な魔女
今夜もまたディルバの家のサラダボールのお風呂に入り、ディルバの枕の上に座った。
「明日は自分の枕で寝られるのよね。」
「そうだな。明日はちょっとだけ遠くを散策しようか。」
「あ、お休みとってくれたんですよね。」
「ああ。あ・・・俺が休みたいから休むんだからな。
それに、じつはワクワクしてる。」
「どこへ行くの?」
「山だよ。っていってもとんびだとかカラスだとかイタチとか、おまえの外敵になりそうなものは警戒しなきゃならないから、アスレチックコースに行こうと思うんだ。」
「アスレチック???」
「自然の遊園地みたいなもん。
遊具が木で作られていて、そこで遊ぶんだ。
人が作ったものだから、動物も警戒して出て来にくいだろ。
それと、おまえがポケットから飛んでいったりしないように、対策も考えてある。」
「だけど、人のいるところだったら、元の姿にもどったら・・・。」
「それも考えてある。おまえの服も持っていく。」
「わぁ!先生いつのまにそこまで考えてたの?
だけど・・・なんでそこまでしてくれるの?
私が魔法をとちってしまって、それのとばっちりを受けちゃったのに・・・。」
「そうだなぁ・・・。なんかおまえの気持ちがわかるっていう理由じゃだめかな。」
「私の気持ち?」
「現在、この地でみんなと違うと嫌でも知らしめられてる自分がいるってとこ。
魔法使いになれたら、どんなに便利なんだろう?って人間は思うだろ?
だけど、おまえは便利なはずの魔法使いなのに、いろいろと厄介事を抱えてたり、失敗によって苦しんだり苦労している。
本人にしかわからない苦労だ。
俺もそう。エスパーだとわかって便利って思ったことはなかった。
けどさ、いくつかおまえの役に立ったところを思えば、この能力もいいかもしれないって思えた。」
「どうせ、私はドヂな魔法使いで、先生の能力でいつも助けてもらってますけど。」
「わかってるならよろしい。あはは」
その夜、チェルミは枕の上に寝転んでタオルをかぶっていた。
「先生お疲れだったんだ・・・。
私より10コも年上なのに、かわいい寝顔。ふふふ。
こんな、どアップでながめるなんて、これが最初で最後ね。
私も明日はいい思い出ができるといいなぁ。」
「明日は自分の枕で寝られるのよね。」
「そうだな。明日はちょっとだけ遠くを散策しようか。」
「あ、お休みとってくれたんですよね。」
「ああ。あ・・・俺が休みたいから休むんだからな。
それに、じつはワクワクしてる。」
「どこへ行くの?」
「山だよ。っていってもとんびだとかカラスだとかイタチとか、おまえの外敵になりそうなものは警戒しなきゃならないから、アスレチックコースに行こうと思うんだ。」
「アスレチック???」
「自然の遊園地みたいなもん。
遊具が木で作られていて、そこで遊ぶんだ。
人が作ったものだから、動物も警戒して出て来にくいだろ。
それと、おまえがポケットから飛んでいったりしないように、対策も考えてある。」
「だけど、人のいるところだったら、元の姿にもどったら・・・。」
「それも考えてある。おまえの服も持っていく。」
「わぁ!先生いつのまにそこまで考えてたの?
だけど・・・なんでそこまでしてくれるの?
私が魔法をとちってしまって、それのとばっちりを受けちゃったのに・・・。」
「そうだなぁ・・・。なんかおまえの気持ちがわかるっていう理由じゃだめかな。」
「私の気持ち?」
「現在、この地でみんなと違うと嫌でも知らしめられてる自分がいるってとこ。
魔法使いになれたら、どんなに便利なんだろう?って人間は思うだろ?
だけど、おまえは便利なはずの魔法使いなのに、いろいろと厄介事を抱えてたり、失敗によって苦しんだり苦労している。
本人にしかわからない苦労だ。
俺もそう。エスパーだとわかって便利って思ったことはなかった。
けどさ、いくつかおまえの役に立ったところを思えば、この能力もいいかもしれないって思えた。」
「どうせ、私はドヂな魔法使いで、先生の能力でいつも助けてもらってますけど。」
「わかってるならよろしい。あはは」
その夜、チェルミは枕の上に寝転んでタオルをかぶっていた。
「先生お疲れだったんだ・・・。
私より10コも年上なのに、かわいい寝顔。ふふふ。
こんな、どアップでながめるなんて、これが最初で最後ね。
私も明日はいい思い出ができるといいなぁ。」