都立白黒高校2年C組探偵団
「あれ人じゃない?」

 と、由紀が言ってさらに凝視する。

「人って?」

 と、和也は言った。

「人が屋上から落ちてきたみたい……」

 と、由紀は言ったが誰も理解できなかった。

「こら!」

 目に前には警備員が仁王立ちでいた。

「それより、警察を……」

 と、由紀は警備員に訴えた。

「まあ、これくらいで、警察に突き出すわけにはいかんが……」

「違うよ。あれを見て」

 と、由紀が言って警備員は渋々ながら振り返った。
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