黒イ世界
「また来てくれるんですか?」

意外な答えが返ってきた。
僕は嬉しいと共に、動揺してしまった。


「え…、迷惑じゃなければ…」

「迷惑なんて!!!
私、外のお話をたくさん聞きたいんです。今度聞かせて下さい。」

良い、と僕が告げるととても嬉しそうな顔をした。


僕はこの日から彼等の元を訪ねることとなった。



彼女らの錆び付いた心を僕は戻したかった。
それだけだった。
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