黒イ世界
二階へ行くのは初めてだった。軋む階段を一段ずつ登った。
音を聞く度に嬉しくなった。少しだけ彼等に近付けた気がしたからだ。
二階にはまるでホテルの客室のように、たくさんの部屋がちきんと並んでいた。全ての部屋の扉には、レリーフが飾ってあった。
「これは私が作ったのよ。
それぞれのイメージを飾っているの。これだけたくさん部屋があると誰の部屋か分からなくなるでしょ。
それにこれを見る度に本当の自分とも向き合えるじゃない。」
なるほどと思うと同時に、凄く美しいと思った。今まで見た中でこんなにもうまく造形できる人はいないのではないだろうかと思える程だ。
ちなみに彼女の部屋はコウモリ、ロッドの部屋はガーベラをイメージしたものが飾られているらしい。
音を聞く度に嬉しくなった。少しだけ彼等に近付けた気がしたからだ。
二階にはまるでホテルの客室のように、たくさんの部屋がちきんと並んでいた。全ての部屋の扉には、レリーフが飾ってあった。
「これは私が作ったのよ。
それぞれのイメージを飾っているの。これだけたくさん部屋があると誰の部屋か分からなくなるでしょ。
それにこれを見る度に本当の自分とも向き合えるじゃない。」
なるほどと思うと同時に、凄く美しいと思った。今まで見た中でこんなにもうまく造形できる人はいないのではないだろうかと思える程だ。
ちなみに彼女の部屋はコウモリ、ロッドの部屋はガーベラをイメージしたものが飾られているらしい。