黒イ世界
一階へ戻ると、そこには白と朱がいた。
僕を見つけるやいなや、朱は次から次へと外の世界の事を尋ねてきた。
学校に行ったことがないからか、二人とも僕の話す事に目を輝かせながら聞き入った。
学校や授業の様子、様々な部活があることを話して聞かせた。
「やっぱり外はすげぇなぁ…。
俺達、奏やロッドのように自由に出られないから外の世界をあまり見たこと無いんだ。な、白。」
「そうだね。出かけても夜に少し出られるくらいだからね。」
白は寂しげに笑った。この二人は同じ体を持つのに全く性格が違う。
それぞれが違う世界を感じたいはずなのに、二人にはそんなことすらも叶わないのだ。
そう思うと、胸が痛くなった。
僕を見つけるやいなや、朱は次から次へと外の世界の事を尋ねてきた。
学校に行ったことがないからか、二人とも僕の話す事に目を輝かせながら聞き入った。
学校や授業の様子、様々な部活があることを話して聞かせた。
「やっぱり外はすげぇなぁ…。
俺達、奏やロッドのように自由に出られないから外の世界をあまり見たこと無いんだ。な、白。」
「そうだね。出かけても夜に少し出られるくらいだからね。」
白は寂しげに笑った。この二人は同じ体を持つのに全く性格が違う。
それぞれが違う世界を感じたいはずなのに、二人にはそんなことすらも叶わないのだ。
そう思うと、胸が痛くなった。