黒イ世界










「…はい。」

僕はそれだけを言うのが精一杯だった。



「…分かりました。案内します。どうぞ入って。」


彼女は僕が引き下がらないことを悟ると小さな溜め息をついた。

そして僕を“黒い輪の中”へ案内してくれた。

< 20 / 113 >

この作品をシェア

pagetop