黒イ世界
門をくぐると、さらに不思議だった。森の中にいる様な感覚がした。

それはただ単に木々かあるからではない。森に迷い込んだ様な不思議な圧迫感を感じるからだ。


その木々を縫うように歩いた。すると、目の前に大きな屋敷が現れた。




“廃墟“




そう呼ぶに相応しい洋館だ。それは“朽ちている”という廃墟ではなく、人の気配が全く感じられないからだ。

建物自体はすごく美しかった。映画に登場するような世界が自分の目の前にあった。

それが僕を感動させた。

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