黒イ世界

絶望のコエ

次の日から、同じような日々が始まった。
勉強、実験…毎日がその繰り返しだった。

国語、算数、社会…普通は小学校でやるべきものを、私はここで学んだ。

それ自体は苦ではなかった。
寧ろ新しく知ることばかりだったので、とても楽しかった。


それよりも嫌だったのは、データ採取と、様々な実験だった。
建物の二階には研究室が多数あり、そこで様々な研究が行われていた。
まずは羽の細胞を採取され、筋肉の動かし方、骨格の仕組み、神経回路の伝達まで細かに調べられた。

その結果は、私が分かる分からないに関わらず、すべて教えてくれた。
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