黒イ世界
「治らないの?」

ふと自分の手に目をやると、小刻に震えている。

「奏ちゃん、大丈夫だよ。落ち着いて。
取りあえず調べてみよう。
午後にでもまたここにロッドも連れて二人でおいで。」

私はお礼をいうと、部屋を出た。
とりあえず検査をしてもらわない事には何も分からない。
辛かったがどうなるか分からないし、どうすれば良いかも分からないのだ。

部屋に戻り、恐怖を堪えきれず私は泣いた。
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