黒イ世界
「終わったよ。」

影澤の声で目が覚めた。
いつの間にか眠っていたらしい。誰かがかけてくれたタオルケットをはおっていた。
ロッドの姿がなかった。

「ロッドは?」

「着替えに部屋に行ったよ。すぐに来るから、来たら結果を話そうか。」

そう話していると、丁度彼が戻ってきた。

「あ、起きてる。
で、今日は何の検査だったの?」

何も知らない彼は不思議そうに言った。

「今から話すとこだよ。まぁ、座りなさい。」

そう言われ、彼は私の隣にパイプ椅子を出して座った。



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