黒イ世界
「で、今日は何の検査だったの?」
改めてロッドが尋ねた。

「…この前、脳にも花が転移したのは話したよね?まぁ、その事だよ。」

「…まだ何か問題あるの?」
不安げな表情のロッドは、私をちらりと見た。

「ロッド、最近行動がおかしい事、自分で気付いてる?」

「え、どこが?」

やはり気付いていない。きっと、無意識のうちに、入れ替わってしまうから分からないのだろう。

「え…と、何か子供のようになるの。」

「子供…?」

「5、6歳くらいの行動に戻ることがあるの。」

「は?」

「だから、小さい子がするような質問とか、行動するの。」

「俺が?…本当に?」

「本当だから、影澤さんに調べてもらったんじゃない。」
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