黒イ世界
彼は私の1つ上で、17歳だった。しかし、そこに寝ていた少年はどう見ても私よりずっと年下の少年だった。

体に浮かびあがる不気味な紅い花紋で、その少年がロッドなのは間違いなかった。


「奏…体が何か変なんだ。それに今、少年の自分が現れそうな気がする…」


「ロッド…」

何が起こったのか理解できずに、私はどうしたらいいか分からなくなった。










―――副作用。



どんな副作用があるか分からない…。
影沢の言葉を私は今、思い出した。


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