黒イ世界
ロッドと呼ばれた少年と二人だけになった。

今までの話が本当ならば、彼の体には花の模様があるはずだ。しかし、何度彼を見てもそれらしき物は見受けられなかった。
僕は半信半擬だった。

「…さっきの話嘘だと思う?」

いきなり話しかけられたので驚いた。



「えっ!?いや、…余りにも現実離れしているから、頭がついて行っていないっていうか…。」


「さっきからずっと俺のこと見てただろ?
模様なんかないじゃないかって思ってんだろ?」


口調が明らかに違う。彼が“本当の”ロッドに違いない。

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