黒イ世界
そうか、だからあの時にここが見え、しかも中を探っている僕の事を怖がっていたのか。
あの施設がまだある以上、施設員達がいつここに現れ、彼らを再び捕まえるのかは分からない。見知らぬ人間がうろついていて怖くない訳がない。


「…俺等をどうする?」


「え?」

「あの施設に売り渡すか?あいつら必死に俺等の事を探してるから高く買うだろうさ。」


「まさか!!!そんなことしないよ。」


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