どんな私も。

1番最初の授業は、決まって自己紹介。
自己紹介なんてしたら
絶対みんなに嫌われる。



私は、短い休み時間の間に、一応先生に話すことにした。


先生は、私の病気のことは知っていたが、特別視するつもりもないらしい。

私はなぜだか、この先生で安心していた。




「なぁ。」


今までダルそうに寝てた、隣の男子が声をかけてきた。

なるべくなら、ほっといてほしい。
みんな、聖也みたいになるんだから。。。


「またシカトかよ。」


「え?」


その男子の顔を見ると、さっき、講堂裏で話しかけてきたヤツだった。




この場から逃げ出したい。
高校になんて入らなければよかった。


入らなかったら、こんなに人の目を気にして、不安になる必要ないのに。

でも、どうしても叶えたい夢のために、私はここにいる。

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