どんな私も。

自分の自己紹介が終わると、何でだか、病院に行った日のことを思い出していた。




周りを見渡すと、もぅグループは出来ていて、私が入れるような場所はなかった。

あっても、こんな状態じゃ自分から拒否っちゃぅけどさ。。。

私も、隣の男子同様、机に突っ伏すことにした。




今日は初日ということもあり、午前中で学校は終わり。

チャイムが鳴る。
今まで聞いたチャイムと全く一緒なのに、凄く安心できるチャイム。
母の子守歌に聞こえた。


私は、誰とも目が合わないように、教室を後にした。




「島城さん!!」


私を呼ぶ、女の子の声が聞こえた。
私は何も言わず、顔だけをそちらへ向けた。

腰まであるストレートな黒髪。
栗色をしたクリクリの目。
艶やかな唇。

まるで、お人形さんのような子が立っていた。


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