どんな私も。
「キャハハッ。。。」

鈴夏の甲高い笑い声が急に止まり、眉間にシワを寄せた。


「どぉしたの?」

表情が急に変わったのが気になり、私は鈴夏に聞いてみる。



「彩姫、右目痛いの?」


「え?」


「さっきから、右目ばっかり瞬きしてるから。」


「痛くないよ。」


「そっかぁ。でも、彩姫ってこんな顔だったけ?」


「何それぇー。ちょっと失礼でしょ((笑。」



小学生から仲の良かった鈴夏。
中学の時は、毎日のように一緒に帰って、二人の別れ道の前の信号で、1時間くらいお喋りをしていた。



この時からだった。
私の何かが変わり始めたのは。
高校受験も終わり、これから楽しい時期になるって頃だった。




「おはよー。」


私の中学での席は、教卓の目の前。
同じ教卓の目の前に座らされ、私が1番最初に挨拶をする彼が聖也。


ダルそうに体を起こす。


「彩姫ぉはょッ!!」


私だと分かると、気持ち悪いくらいの笑顔で抱きついてくる。

聖也の無邪気な可愛い笑顔で、聖也を好きになったんだけどね。


いつもなら、満面の笑みを返すけど、今日はそれが出来なかった。



「元気ないじゃん。何かあった?」


「何でもないよ。」


「どうしたんだよ?その顔。。。」


眉間にシワを寄せ、心配そうな顔で聞いてくれた。
でも、それを見たあなたは、明らかに引いていた。


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