続・新撰組と妖狐ちゃん!
「このまま日向抱きかかえて
立ち上がる事も出来るよ←」
「いや、しなくていい。
断じてしなくていい。」
せっかく奇襲を仕掛けたというのに、
全く沖田にとって不利な状況になってないじゃないか←
あたしは、またまたどうしたもんかと
考えた結果、
「…何も回りくどい事をしなくても、
普通に治療すればいいんじゃね?
流れで。」
という結論に至った←
「治療ってどういう事?(黒笑)」
その瞬間、目の前の沖田のオーラが
いつもの如く、ダークに染まった←
けど、流れで治療する事を決めたので←
それをガン無視し、
あたしは目の前の沖田の胸のあたりに
手をかざした。
そして、目を閉じて
意識を集中させr…
フワー…
ドサ。
…。
「…あれ、あたし、
あんたの上に乗ってましたよね?
何であたしが下にいるんだよ。」
「いや、だから全然重しになってないっていったでしょ?そして、今何しようとした?(黒笑)」
意識を集中させ始めた途端、
今までなかったはずの硬い感覚を
背中に感じたので目を開けると、
これで何度目になるでしょうか、
沖田に押し倒されていた←
「ちょっと、どけようか沖田サン。」
「何しようとしたの?日向サン。」
話が噛み合ってないんですけど←
「どけてくだs「何しようとしたの?」
話を聞けこのヤロー。
ムニッ。
「…ははへほほはほー。
(離せこのやろー)」
「ぶっ(笑)」
何笑ってんだコイツッ!!!
と、あたしが足をバタバタさせるが、
片手で頬をムニッと掴まれたまま離してくれない。
ので、あたしはイライラしながら、
もうこの状況を打開することは諦め、
治療を再開する事にした。
が、
「…おい。」
今度は胸にかざした手を掴まれた←
…キリがない。
「ねぇ、何しようとしたか言ってよ。」
「…言わせないようにしてんのはテメェだろ。クソ。」
やっと頬から手が離れたので、
少し痛かった頬を摩りながら
沖田をキッと睨んだ。
すると、
沖田がはぁ…と溜息をついて言った。
「ただの風邪だって言ってるでしょ?
日向の力を使わなくても治るし。」
「…分かってんなら聞くなよ。」
あたしもはぁ…と溜息をついて続ける。
「ただの風邪だったらほっとくさ。
けど、ただの風邪じゃないだろって
さっきから言ってるだろ。」
「…どこにそんな根拠があるの。」
沖田の態度が、
少し冷たくなった気がした。