続・新撰組と妖狐ちゃん!
ダメ、覗き見。2←
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「…で?」
「…いや、で?と言われましても。」
部屋に連行されたあたしは、
土方に睨まれていた←
「…話聞いてたならいいだろ。
あとは本人に聞けよ。」
なんとなく正座して、
あたしがはぁ…と溜息をつくと、
土方も同じように溜息をついた。
「…まぁな、聞いてたし見てたしな。
でも、あいつの性格からして、
聞いたらどうなるか分かってるだろ。」
「…。」
あたしは頭の中に思い浮かべた。
「…笑顔(黒)で確実に抹殺されるな。
…って、ちょっと待った、」
あたしは、
さっきの土方の台詞を思い返した。
「…聞いてたし見てた…!?」
あたしが顔を引きつらせると、
土方がニヤリと口角を上げた。
「あぁ、襖に穴が空いてたからな。
そこから覗かせてもらったぜ?」
「な"!?」
穴!?
穴…
…。
沖田コノヤロー!!!
知られたくないとか言って、
知られる原因作ったの自分じゃねぇか、
チクショー!!!
つーことは!?
いろいろ結構ヤバイところも見られましたよね!?
泣いたとことか、弱点とか!!!
おーーーのーーー←
内心、顔がムンクの叫びになりそうなのを堪えて、あたしは土方をビシッと指さして怒鳴り散らした←
「覗き反対!
警察に訴えるぞテメェ!!!」
「…ここにいる奴皆その類だろーが。」
「…ソーデシタネ。」
あたしが顔を引きつらせていると、
土方が何か思い出したように言った。
「見てたのは俺だけじゃねぇぜ?
コイツも…」
と、言いかけた途端、
あたしは天井にあいつの気配を感じ、
「土方、借りる。」
「え、おい!」
そう言って、
シュッと土方の刀を抜き、
「テメェもかゴルァアア!!
覗き常習犯山﨑ィイイイ!!!!」
「ギャアアアアアア!!!!」
天井にぶっ刺した←
が、
「ふっ、二度も同じ手に殺られるほど、
わいは馬鹿やn…ギャァアアアア!!??」
とか言って、刀を避けて、
スタッと天井から降りてきたので、
すぐさま天井から刀を引っこ抜いて
山﨑に振り下ろした←
「なんで続編にもなって、テメェのツラ見なきゃいけねぇんだよクソ。」
あたしがジトッと睨むと、
山﨑は口を尖らせた。
「相変わらずの毒舌やなぁ…。
せっかく一ヶ月ぶりの感動の再会だっちゅーのに。」
「…その感動の再会を覗きという悪行でぶち壊したのはあんただけど。
まぁ、テメェに感動する事は一生ないだろうけどな←」
そして、口を尖らせるな気持ち悪りぃ。
あたしは顔を引きつらせた。
じゃあ、何に感動するって?
山﨑に会わない素晴らしい時間にだよ←