続・新撰組と妖狐ちゃん!
そして、階段に座って、
お花を摘んで遊んでいるあたし達の元へ、尚くんが走ってきた←
「はい、たっちー!!
日向お姉ちゃん、鬼ね!!!」
あたしの腕をタッチして、
二カッと笑う尚くん。
すると、
「ダーメー!日向お姉ちゃんは、美央と遊ぶんだもん!」
美央ちゃんが、
あたしの腕を引っ張った。
すると、尚くんはムッとした顔をして、
「まだ鬼ごっこ終わってないじゃんか!
美央、どーせ、足遅いから走るの嫌なんだろ!!」
ほら、お姉ちゃん鬼ごっこ!
と、あたしの反対の腕を引っ張った←
「ちがうもん!美央は女の子だから、
お花とか、おままごとで遊ぶの!」
ぷくーっと顔を膨らませて
怒る美央ちゃん。
「え、えーと…??」
喧嘩勃発←
このくらいの歳には、
もう既に一人ぼっちになっていたあたしには、こういう時の対応など知る由もない←←
…どうしよ←
両側から腕を引っ張られ、
苦笑いしながら、
助けを求めるように沖田を見ると、
「ぷっ…(笑)くくっ…」
「…おい、テメェ。」
笑いを堪えていた←
子供を使うとは卑怯な!!
すると、
あたしが顔を引きつらせている間に、
「じゃあ、先に鬼に捕まった方が負けなっ。勝ったら日向お姉ちゃんと遊べる!」
「望むところだよ!絶対負けないもん!」
「「逃げろーっ!!!!!」
「ええええええええー…」
どうやら解決したらしく、
2人はキャーキャーと楽しそうに叫びながら、逃げて行った←
…『喧嘩するほど仲がいい』
って言葉の代名詞だろ、あの2人←
(いや、あなたたちもn『黙ろうか。』…すみません)
つーか、美央ちゃん、
結局走ってるし←
あたしは、
仲睦まじい光景に微笑みながら、
あたしは階段から立ち上がった。
そして、そのまま沖田を振り返り、
その微笑みを黒に染めた。←
「何?日向。」
と、こちらも黒く微笑んでる沖田に向かって、あたしは歩みを進め、
「あの2人の仲を裂く事が出来るか?
出来ないだろ。…つー事で、
はい、鬼。」
沖田の肩にポンっと手を置いた。
すると、
「何言ってるの。日向が捕まえてあげないとあの子達の勝負は決まらないでしょ?」
はい、鬼ね。
と沖田はあたしの肩に手を置いた←