続・新撰組と妖狐ちゃん!


そして、階段に座って、
お花を摘んで遊んでいるあたし達の元へ、尚くんが走ってきた←


「はい、たっちー!!
日向お姉ちゃん、鬼ね!!!」


あたしの腕をタッチして、
二カッと笑う尚くん。


すると、


「ダーメー!日向お姉ちゃんは、美央と遊ぶんだもん!」


美央ちゃんが、
あたしの腕を引っ張った。


すると、尚くんはムッとした顔をして、


「まだ鬼ごっこ終わってないじゃんか!
美央、どーせ、足遅いから走るの嫌なんだろ!!」


ほら、お姉ちゃん鬼ごっこ!
と、あたしの反対の腕を引っ張った←


「ちがうもん!美央は女の子だから、
お花とか、おままごとで遊ぶの!」


ぷくーっと顔を膨らませて
怒る美央ちゃん。


「え、えーと…??」


喧嘩勃発←


このくらいの歳には、
もう既に一人ぼっちになっていたあたしには、こういう時の対応など知る由もない←←


…どうしよ←


両側から腕を引っ張られ、
苦笑いしながら、
助けを求めるように沖田を見ると、


「ぷっ…(笑)くくっ…」


「…おい、テメェ。」


笑いを堪えていた←


子供を使うとは卑怯な!!


すると、
あたしが顔を引きつらせている間に、


「じゃあ、先に鬼に捕まった方が負けなっ。勝ったら日向お姉ちゃんと遊べる!」


「望むところだよ!絶対負けないもん!」


「「逃げろーっ!!!!!」


「ええええええええー…」


どうやら解決したらしく、
2人はキャーキャーと楽しそうに叫びながら、逃げて行った←


…『喧嘩するほど仲がいい』
って言葉の代名詞だろ、あの2人←
(いや、あなたたちもn『黙ろうか。』…すみません)


つーか、美央ちゃん、
結局走ってるし←


あたしは、
仲睦まじい光景に微笑みながら、
あたしは階段から立ち上がった。


そして、そのまま沖田を振り返り、
その微笑みを黒に染めた。←


「何?日向。」


と、こちらも黒く微笑んでる沖田に向かって、あたしは歩みを進め、


「あの2人の仲を裂く事が出来るか?
出来ないだろ。…つー事で、
はい、鬼。」


沖田の肩にポンっと手を置いた。
すると、


「何言ってるの。日向が捕まえてあげないとあの子達の勝負は決まらないでしょ?」


はい、鬼ね。
と沖田はあたしの肩に手を置いた←
< 25 / 61 >

この作品をシェア

pagetop