続・新撰組と妖狐ちゃん!
夏の麺類といえば?
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広間に着くと、
既に三馬鹿以外の幹部はそろっていた。
お盆の上を見てみると
永倉の言った通り、
氷が入って冷たそうな素麺が。
「…遅ぇぞてめーら」
と、半分キレている土方を無視し、
あたしは、
「素ー麺ーー!!!」
「おい日向!」
自分の分の素麺の前に
飛んでいった←
実はあたし、
素麺はこの間初めて食べたのだ←
そしてその美味しさと冷たさに感激←
またそれを食べれるとなると…
「…っ」
あたしは目の前の素麺を見て
ごくっと唾を飲み込んだ←
「ははは!日向くん、そんなに素麺が気に入ったかい??」
そんなあたしの様子を見て、
近藤さんが豪快に笑った。
「だって、ツルツルって食べれるんですよ!?」
「そこ!?」
平助がつっこんだ←
「んな事言ったら、麺類は全部そうだろ。しかも素麺なんてほとんどつゆの味じゃねぇか。」
と、顔をしかめる土方に、
「そうか、じゃあ今度麺の代わりに細長い葉っぱをいれてやるよ。つゆを付けて食べるんだから問題ないだろ?」
ニヤッと口角を上げて言った←
すると、隣に座っていた沖田も、
「あ、それいいかも。
日向、今度葉っぱ摘みに行こう★」
フフフと黒く微笑んだ。←
「テメェらな…」
と肩を震わせている土方をまた無視し、
食べよ食べよ、と箸を手にとった←
「それじゃあ、皆揃いましたし、
食べましょうか。」
と、ニコニコした山南さんが言った。
…いつも場を丸く収めてくれる貴方には
感謝しております←
あたしは「いただきまーす、」と合掌し
つゆを片手に素麺をとった。
そして、麺をつゆに付けて、
ツルツルとすする。
「〜っ!」
…やばい。
美味すぎる←