続・新撰組と妖狐ちゃん!
放っておくと、大変な事になりますよ←
「あ"ーーーー!もう。
…とりあえず素麺食べよ。」
あたしは赤くなった顔を冷ますべく、
頭をブンブンと横に振り、
元の自分の席へと戻った。
そして、つゆをガッと手に取ると、
素麺をつゆに浸し、
さっきの事を忘れるべく、
ズズズーっと勢いよく素麺をすすった←
さっきのガサツな男どもの中に
入るようなガサツさだね、
とか言わないで←
すると、そんなあたしの様子を見て、
隣で大爆笑している奴が一人。
「ククッ…あっはっは(笑)!!
ダメだ!お腹壊れるっ!!!ww」
「〜っ!うるさいなテメェ!」
さっきまでキレていたはずの沖田だ←
確かにあからさまだとは
思うけれども!?
「そんな大爆笑するような事で
さっきまでキレていた奴が
何笑ってんだよこのヤロー」
あたしが顔を引きつらせながら睨むと、
「アハハッ!それと、ククッ…これとは別だって!アハハハハッ…っゴホッ!」
爆笑しすぎて咳もでてきている←
「おいおい、咳き込むほど笑われたら
結構傷つくんだけど。」
あたしが顔を引きつらせて言うと、
「ゴホッ!だっ…て、
日向…ゲホッ面白いんだもん、コホッ」
未だに笑いながら咳き込む沖田。
というか、普通に咳き込んでいる←
急に咳き込み出した沖田に、
他の幹部たちも慌て出した。
「いやいやいやいや、
ちょっと大丈夫か!?」
「ゴホッ!大丈…っ夫だから…っ」
「とりあえず水!水飲め!」
あたしが沖田のお盆にあった水を
手に持たせると、
沖田は水を少し飲み、落ち着いたのか、
はぁっ…と息を吐いた。
そして一言。
「もー、こんなんなったのは
日向のせいだからね!」
「いや、ちがうでしょ今のは!!」
あたしがつっこむと、
土方が怪訝そうな顔をして言った。
「…総司テメェ、まだ風邪治ってないんじゃねぇか??」
「それだよ、それ!」
池田屋の事もあるし!
と、言いかけたが、
沖田に、言うなと念を押されてるので
そこはグッと堪えた。
「総司、やっぱりもう一度医者に診てもらった方がいいんじゃないかい?」
心配そうに言う近藤さんに、
沖田は苦笑いをした。
「診てもらっても薬をもらうだけですよ。それに今のはむせただけですよ(笑)」
「いや、何にむせたんだよ。」
何も飲んだり食べたりしてなかったじゃねぇか。
…というか、こいつ最近食べてなくね?
お盆をみると素麺もあまり減ってない。
あたしが疑いの目を向けると、
「え?
空気にむせることってあるでしょ?」
何故か黒い笑みを
こちらに向けてくる沖田。
「…っ」
その笑みには、
『これ以上言ったら、
どうなるかわかってるよね?』
という言葉が含まれていた。