†あたしだけが知ってる† ~どうしようもないくらい好き~
  「分かった。みんな
  いっぱい悩みを抱えてる
  ってことでいーのか??」


  一ノ瀬が困ったように言う。


  「うん。よくわかんないけど。
  でも、支えてくれる誰かがいて
  くれるのも事実なんだよ。」


  あたしにとってそれは、
  茜であり、翔太であり、一ノ瀬で
  あり、里奈なんだって。


  「そうだな。優姫が辛い時
  俺たちは側にいてやれるな。
  フィフティーフィフティー。」


  「最後のってどういう意味?」


  一ノ瀬が聞く。はっきり言って
  あたしにもよく分からない。。
  

  「あー、、お互い様ってことだよ!
  優姫は俺達が辛い時いてくれるだろ、
  多分。だからお互い様。。お互いに
  相手を想うってことさ。。。茜だって
  優姫のこと、そう想ってんぞ???」



  「翔太ってさ、、やっぱ
  かっこいいよな。。」


  うん。それめっちゃ同感。
  かっこいいよね。。。


  「え?!何、、大地俺にほれた?!
  ごめん、俺はやっぱりかわいい
  女の子がいいんだ。その気持ちには
  答えられねぇ!!!!」


  「「・・・・・・・・・。」」


  せっかくかっこいいと思ったのに
  最後に馬鹿なことを言う。。。


  それがあまりにもおかしくて
  みんなで笑った。さっきの深刻さ
  なんてとっくに消えていた。


  つらいことも、聞いてくれる人が
  いれば、笑い飛ばせるんだってこと。


  それはとても幸せでしょう??


  
  
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