†あたしだけが知ってる† ~どうしようもないくらい好き~
  次に起きたときアタシは
  保健室のベッドにいた。


  「優姫・・・・・!」


  翔太が辛そうな顔で
  アタシを見てた。


  「翔太・・・・・・?
  あたし何でここにいるの?」


  「覚えてないのか?
  倒れたんだよ、廊下で。」


  翔太の言葉で思い出した。
  

  そっか、アタシあの後
  倒れたんだ。。。。


  「驚いたんだぞ??藍堂が
  すごい辛そうな顔してて、
  慌てて駆け寄ったらそのまま
  倒れて。何かあったんだよな?」


  一ノ瀬が真剣な顔で聞いて
  くる。心配してくれてるんだ。


  「何もないよ???ただ、
  ちょっと苦しくなっただけ。
  寝不足かな??体調管理は
  ちゃんとしないと駄目だね!」


  笑って言ったのに、翔太も
  一ノ瀬も全然笑わなかった。


  「嘘つくな・・・・・!」


  翔太が怒っている。


  怖い。心底そう思った。


  一ノ瀬もまっすぐアタシを
  見据えてくる。二人と目を
  合わせたなら何があったのか
  隠しきれない気がした。
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