†あたしだけが知ってる† ~どうしようもないくらい好き~
  「もう体辛くないか?」


  「うん。ありがと一ノ瀬。
  授業とかよかったの・・?」


  「いいって。藍堂がこんな
  状態な方がよっぽど気になる。
  だから、早く元気になって。」


  ありがとう、とあたしは
  ただ繰り返した。


  翔太にも一ノ瀬にも。


  二人は優しく笑ってくれて
  いた。ずっとずっと。


  「よし、優姫、帰るぞ。
  夕食一緒に食べないか?」


  いきなりの翔太の誘いに
  ビックリした。


  「翔太ママはいいって
  言ってるの・・・・・?」


  迷惑にならないかな。。


  「いいってさ。『倒れた』
  って言ったらめちゃくちゃ
  心配してさ、おいしいもの
  いっぱい食べさせるって
  はりきってたぜ???」


  翔太ママ・・・・・・・。


  その優しさに心が暖かく
  なった。


  いつだってずっと昔から
  心配してくれてて。


  あの家からも解放して  
  くれた人。とてもとても
  優しい人。。。

  


  
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