†あたしだけが知ってる† ~どうしようもないくらい好き~
重い想いかな?
  朝、学校に行くと翔太が
  あたしの席の前に立ってた。


  「おはよう。何??」


  気難しい顔をしてる。
  何かあったのかな?


  「悪かった。」


  は??何が??


  「前みたいに冷たい顔してる。
  俺が余計なコト言ったからか?
  無神経で悪かった。」


  何で謝ってんの?


  別に悪いコトしてないじゃん。
  惨めになるからやめてよ。


  「謝んないでよ。そんなんで
  謝るとか意味分からない。
  

  あたしのコトなんて気にしなくて
  いいから。幼馴染だから?
  だから気に掛けなきゃいけないって
  思ってるの?」


  自分でも最低だと思った。

  いつもの3倍ぐらいつめたい声に
  なった。嘲笑うように言った。


  普通に冷たくしただけでも、
  普通の人間なら二度と声を
  掛けてこなくなる。。


  もう面倒だった。

  みんなが嫌ってくれればいい。


  強がり?でも、そう思う。
  

  気が狂いそうなほど寂しくても、
  中途半端な気持ちで人と付き合うのは
  嫌で、深入りするのは怖いから。


  たった一人でいい。
  大切な人は一人でいい。 


  
  

  
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