†あたしだけが知ってる† ～どうしようもないくらい好き～

　　「いい・・・の？
　　あた・・し自分で言うの・・
　　悲しい・・けど、結構・・
　　最悪な・・・人間・・だよ？？

　　翔太・・も、一ノ瀬・・も
　　好きだけ・・ど茜・・の方が
　　大切・・だよ？茜に何かあったら
　　絶対・・茜を・優先するよ？」


　　泣いてるせいで声が変になる。
　　情けなくて、怖くて、声が震える。


　　翔太は頭を優しく撫でて
　　言ってくれた。


　　「いいとかそんなんじゃなくて
　　俺が一緒にいたいんだ。一ノ瀬も
　　そう思ってるから、絶対。

　　茜はお前の心友だろ？お前が
　　ちゃんとアイツのこと一番に
　　思ってやんねぇと駄目だろ。
　　
　　茜は脆いからな。優姫が支えて
　　やれよ。何よりも一番心友が
　　大切って結構すごいと思うぞ？」


　　何でだろうね。。
　　翔太はいつだって分かってる。


　　他の人なんかどうでもよくて
　　適当な付き合い方して。


　　里奈のこともそんなに
　　好きじゃないのに適当に
　　話し合わせて一緒にいるだけ。


　　翔太と一ノ瀬は特別だけど、
　　茜はもっと大切。


　　たくさんの時間を一緒にすごして
　　たくさん笑って。

　　それ以上にたくさん泣いた。
　　傷ついてく茜の側で何もできずに
　　いた。


　　悲しかった。悔しかった。