†あたしだけが知ってる† ~どうしようもないくらい好き~
  だから、茜が居なくなったとき
  何もかもつまらなく思えた。


  最初のうちは特に。
  クラスが変わるときは
  やっぱりみんなテンションが高い。


  知らない仔に名前を聞いたり、
  「友達になって」と言ったり。

  
  それはごく当たり前でみんな
  やっていることなんだけど。


  あたしにとってはうっとおしかった。
  茜と一緒に居るより安らぐ人は
  いなかったから。むしろ疲れた。


  新しい人に会えば会うほど
  茜に会いたいと思った。


  茜の隣が一番幸せだと
  思い知らされた。



  痛いほど。もう遅いのに。



  そんなあたしの思いを
  分かってくれるのかな?


  分かってくれると思って
  いいのかな?


  それともこれはあたしの
  勝手な思い違い?


  押し付けなのかな、、翔太。


  
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