†あたしだけが知ってる† ~どうしようもないくらい好き~
「羨ましいけどな?俺は。
そんなに想える親友がいて。
茜はちゃんとお前のコト
想ってるよ。重いとか思って
ないって。誰かに想われるのは
幸せだろ?俺は茜がうらやましい。
そんな風に想われてみたい。
一番じゃなかったら付き合っちゃ
いけないなんて関係ないと思う。
たとえ楠木が一番に優姫を想って
いたとしても。優姫の気持ちは
変えようとして変わる物じゃないだろ?」
翔太は言わなかった。
あたしは最低だと、自分勝手だと
言わなかった。『羨ましい』なんて
言われると思ってなかった。
ほんの少しだけ、許された気がした。
肩の力を抜くことを。茜以外の誰かと
一緒にいたいと思ってしまうことを。
里奈といると茜の代わりに
してるみたいですごく嫌だった。
誰も誰かの代わりになんか
なれないんだと分かっていても。
茜が帰ってくるまでの埋め合わせの
ように里奈を利用している気がして。
一緒にいることが痛かった。
好きにはなれないと思いたかった。
勝手な解釈かもしれないけど、
翔太の言葉ですごく楽になった。
誰かに思いを伝えるのは、
もどかしくて難しくて怖い。
だけど、ほんの少しだけ
前に進めた気がした。
伝える前より少しだけ。
ほんの少ししか伝えられていない
けど、それでも、何も伝えないより
は良かったんだと思うから。きっと。
そんなに想える親友がいて。
茜はちゃんとお前のコト
想ってるよ。重いとか思って
ないって。誰かに想われるのは
幸せだろ?俺は茜がうらやましい。
そんな風に想われてみたい。
一番じゃなかったら付き合っちゃ
いけないなんて関係ないと思う。
たとえ楠木が一番に優姫を想って
いたとしても。優姫の気持ちは
変えようとして変わる物じゃないだろ?」
翔太は言わなかった。
あたしは最低だと、自分勝手だと
言わなかった。『羨ましい』なんて
言われると思ってなかった。
ほんの少しだけ、許された気がした。
肩の力を抜くことを。茜以外の誰かと
一緒にいたいと思ってしまうことを。
里奈といると茜の代わりに
してるみたいですごく嫌だった。
誰も誰かの代わりになんか
なれないんだと分かっていても。
茜が帰ってくるまでの埋め合わせの
ように里奈を利用している気がして。
一緒にいることが痛かった。
好きにはなれないと思いたかった。
勝手な解釈かもしれないけど、
翔太の言葉ですごく楽になった。
誰かに思いを伝えるのは、
もどかしくて難しくて怖い。
だけど、ほんの少しだけ
前に進めた気がした。
伝える前より少しだけ。
ほんの少ししか伝えられていない
けど、それでも、何も伝えないより
は良かったんだと思うから。きっと。