カタキに恋をした。
あの後、結局解析はできなかった。
途中でブツリと痕跡が途絶えていたらしい。
なぜここまでのプロが『筏井楓』の個人情報にアクセスしたんだ?
考えてみれば、“筏井楓”は謎だらけ。
(それに、さっきの怯え方…尋常じゃない。)
ますます訳が分からなくなってきた。
アイツも俺達と“同類”なのか?
…だからなんだ。
同類だから?
仲間に入れる?
冗談じゃない。
俺の族に女はいらない。
姫だけで充分だ。
まぁ、姫なんてのも名ばかりだけどな。
だって実際は─────…
「「「「「時雨サマァァァァァ!!」」」」」
…さておき、地獄に着いた俺達。
さて、拷問の始まりだ。