カタキに恋をした。
**楓side**
「「「「「時雨サマァァァァァ!!」」」」」
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今、ものすごく頭がキィンってなった。
うわ、ぐわんぐわんする。
うるさい!!
その一言につきる。
『ファンクラブ』の人達だ。
ああ、忘れていた…。
雲龍に守られるってことは、あのファン全員敵に回すんだ…ハハ。
想像しただけでも鳥肌ものだよ。
「あたし…八つ裂きされても女子の恨みって晴れない気がする。」
そんなあたしの弱々しいつぶやきは、黄色い歓声と悲鳴と、「なにあの地味女」「自殺志願者のくせに」そんな言葉達でかき消されてしまった。