カタキに恋をした。



「なんですか!!

ぶつかってきたのはあなた方ですよね!?

あたしちゃんと避けましたし!」

「おぅおぅ、威勢がいいな。」


なんなの!?

もう、最悪…!!


あたしが再び走り出そうとすると、腕を捕まれてしまった。


「どこいくんだよ?

オレ、足が痛むんだけど。

治療費、払ってくんない?

それとも…カラダで払う?」


うぉぇっ…

ゲッスい

キモい

吐きそう

ってか吐く。


「オイ、テメェ全部口に出てんぞ!!

こんの、人がしたでに出てりゃあブスが!!

地味女は土下座してりゃあいいんだよ!!」


そう言って髪の毛を捕まれ、顔を地面に押しつけられた。

下がコンクリで良かった…。

砂だったら口がジャリジャリするもんね。


…て、そんなこと考えてる場合じゃない!

遅刻しちゃう!!


…そこでもなくて!!


「離して…ッ、ください…!!」

痛いってば!!

そろそろ気が済んだでしょ!?

離しなさいよ!!


「うるっせぇなぁ?

オイ、オマエらコイツどうする?」

「そりゃ、心の傷つけちゃう?」

「ハハッ、いいねいいね!!」

「真っ昼間からサカっちゃう?」

「朝立ちワロタww」


なんの会話だー!!

ホント、朝っぱらからなにサカってんの!?







………………………って、え?


もしかして、もしかしなくても…


あたし、ヤられちゃうの!?


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